ゲーム開発に興味がある人なら、誰しもが一度は目にするであろうゲームエンジン「Unity」。しかしその多彩な機能や操作方法の複雑さから、初心者にとっては手を出しにくいものでもあります。
本記事では、初心者にオススメな Unity 関連の入門書を 6 冊ご紹介します。それぞれの入門書は初心者でも理解しやすいように書かれており、豊富な実践例が収録されているため、Unityでのゲーム開発を始めたい人には必見の一冊です。ぜひ自分に合った入門書を見つけて、ゲーム開発の世界に飛び込んでみてください。
目次
初心者にオススメな Unity 関連の入門書 6 選
Unityの教科書 Unity 2022完全対応版
この本は、Unity を始める初心者から中級者まで、幅広いレベルの人々に向けた完全対応の最新版の教科書です。Unityの基本的な概念から、より高度な機能までを網羅しており、実際のゲーム開発で必要なスキルを身につけることができます。
本書では、2D/3Dのゲーム開発、物理シミュレーション、アニメーション、UIの作成、エフェクトの追加、音声の追加、ゲームの配信など、Unityでのゲーム開発に必要な幅広いトピックをカバーしています。また、最新版のUnity 2022に完全対応しており、最新の機能やアップデートにも対応しています。
初心者から中級者まで、Unityを学びたい人やゲーム開発に興味がある人にとっておすすめの一冊です。
マンガでわかる Unityゲーム開発入門
この本は、Unityを使ったゲーム開発をマンガでわかりやすく解説した参考書です。初心者にとっても理解しやすいように、漫画と説明文をうまく組み合わせて、Unityの基本的な概念からゲーム制作までを網羅しています。
本書の特徴は、カラーで描かれたマンガで物語が進みます。実際に登場人物がUnityを使ってゲームを開発する様子が描かれており、作業の流れや手順が一目で理解できます。また、漫画に加えて説明文も丁寧に記載されており、初心者でもスムーズに学ぶことができます。
横スクロールの2Dシューティングゲームを作りながら、プロジェクトの作成や画像の配置、あたり判定、背景、スコア表示など、Unityでのゲーム制作に必要なスキルを学べる一冊となっています。
たのしい2Dゲームの作り方 Unityではじめるゲーム開発入門
本書では、Unityでの2Dゲーム開発に必要な知識や技術をわかりやすく解説しています。例えば、画像や音声素材の取り込みや、アニメーションの作成方法、キャラクターの動きの制御方法、ステージの作成方法、UIの設定方法など、実践的な内容が盛りだくさんです。
また本書の特徴は、丁寧な解説と豊富なイラスト・図解が用意されている点です。初めてのUnityでのゲーム開発にも、スムーズに取り組むことができます。
さらに本書には、簡単な2Dゲームから徐々に難易度の高いゲームに挑戦できるプロジェクトが収録されています。これにより、自分でアレンジしながらゲーム開発に慣れていくことができます。
楽しく学ぶ Unity 3D超入門講座
『楽しく学ぶ Unity 3D超入門講座』は、Unityを使った3Dゲーム開発を学ぶための入門書です。初心者でもわかりやすいように、Unityの基本的な機能から簡単な3Dゲームの制作までを順を追って解説しています。
本書の特徴は、Unityの基本的な概念から、実際に3Dゲームを制作するためのステップまで手順を追って解説しているため、初心者でもわかりやすく学ぶことができます。またUnityを使った3Dゲーム制作に必要なスキルに絞り、そのスキルを習得するための具体的な手順を紹介しています。
本書で取り扱っているトピックは、Unityの基本操作、3Dオブジェクトの作成と移動、シーンの切り替え、キャラクタのアニメーション、ナビメッシュなど、3Dゲーム開発に必要な基本的な技術を網羅しています。
Unity 3Dゲーム開発ではじめるC#プログラミング
『Unity 3Dゲーム開発ではじめるC#プログラミング』は、Unityを使ったゲーム開発に必要なC#プログラミングの基礎を学ぶための参考書です。
本書では、C#の基本的な文法から、変数、条件分岐、ループ、関数などの基本的な概念を学びます。そして、Unityでのプログラミングに必要な概念(GameObject、Transform、Aniamtion、パーティクルシステム、Collider、Rigidbody など)や、C#を使った3Dゲームの作り方まで、網羅的に解説されています。
本書ではサンプルコードも多く、「実践」「クイズ」といったセクションも設けており、Unityゲーム開発におけるC#の基礎を把握するのに格好の一冊です。
UnityではじめるC# 基礎編 改訂版
『UnityではじめるC# 基礎編 改訂版』は、Unityを使ったC#プログラミングの基礎を学ぶための参考書です。本書では、C#の基本的な文法から、Unityでのプログラミングに必要な概念やテクニックを解説しています。
本書の特徴は、Unity のインストール方法から始まり、 C# の基本的な文法からクラスの作成、継承などのオブジェクト指向プログラミングの要素、そして Unity でのプログラミングに必要な概念などを学ぶことができます。また脱出ゲームや物理パズルゲームを作ることで実際のゲーム開発に応用できるようなものが多く、手を動かして理解を深めることができます。
初心者におすすめ!良書の見つけ方・選び方を紹介
自分が学びたい内容にマッチした本を選ぶ
Unity で何を作って何を学びたいかは十人十色です。
例えば 3D グラフィックスを学びたい方、2D や UI について学びたい方、エフェクトに関して学びたい方、とりあえずゲームを作ってみたい方など学びたい内容は人によって異なります。
学ぶべき内容を明確にし、自分にマッチした内容の参考書を選ぶことが重要です。
3D グラフィックスを学びたい:「楽しく学ぶ Unity 3D超入門講座」
2D について学びたい:「たのしい2Dゲームの作り方 Unityではじめるゲーム開発入門」
エフェクトを学びたい:「Unity ゲームエフェクト マスターガイド」
Amazon のレビューで評価の高いものを選ぶ
Amazon のレビューは5段階の星で構成されており、星5が一番高い評価となっています。
本を購入した人がレビューを投稿できる仕組みになっており、良書ほどレビューの評価は高い傾向があります。Amazon のレビューでは機械学習を使い、信頼性の高めるための改善を日々行っています。
星の数は、単なるデータの平均ではなく、機械学習によって評価されています。
機械学習においては、直近のレビューの評価や、購入状況など、フィードバックの信頼性を確立するために、複数の要因が考慮されます。この評価システムは、日々学習し、改善を重ねています。
引用:Amazon ヘルプ&カスタマーサービス
上記のことから、ある程度信頼できる指標となっており、レビューでの評価が高い本を選ぶことが良書を見つけることに繋がるかと思います。
レビュー数の多いものを選ぶ
上記で Amazon レビューで評価の高いものを選ぶことが良書を見つける1つの方法とお伝えしましたが、それと合わせて大事なのがその本に対するレビューの数です。
レビュー数は基本的にレビューの星の隣に表示されています。
レビューの数が多いということは、それだけ多くの方に購入され読まれているということです。話題になった参考書や評判の良い本は SNS 上で口コミが広まり、数多くの人に知られて手に取る人が増えるため、自然とレビュー数が増加します。レビューの数も良書を選ぶ上で重要な要素になります。
最新の情報が入った新しい本を選ぶ
Unity 開発では、毎年新しい Unity のバージョンがリリースされます。
2023年2月時点において、Unity の長期サポート(LTS)バージョンは Unity 2021 で、最新バージョンは Unity 2022 ですが、新バージョンと旧バージョンでUnityエディターの仕様が大きく変わることもあります。3 ~ 4年前の Unity 参考書となると扱うUnity のバージョンも古く、古い情報で学習することになってしまいます。
Unity の参考書を買うときは本の表紙や中身を確認し、何の Unity バージョンを使って書かれているのかを確認するのも大切です。Unity 入門書として有名な「Unityの教科書」は、Unity のバージョンが出るたびに新バージョンに完全対応した参考書を出版しています。
Unity も毎年改善を重ねているため、なるべく出版日が新しく最新の情報が入った参考書を選ぶのがオススメです。