C# for Visual Studio Code(powered by OmniSharp)は、v1.23.8(2020/12/18)から ドキュメントコメントが正式にサポートされました。
これは設定のEditor: Format On Type
をオンにすることで有効になります。
本記事ではドキュメントコメントである <see>
タグの cref 属性を使って C# コード内へのハイパーリンクを作成する方法を紹介します。
目次
この記事でのバージョン情報
Visual Studio Code 1.53.1
ドキュメントコメントとは
ドキュメントコメントとは、C# でクラスやメソッドの概要、または引数の内容などを XML 形式で記述するコメントのことです。
参考 XML ドキュメント コメント (C# プログラミング ガイド)Microsoft ドキュメント
例として、ドキュメントコメントのタグには<summary>
があります。
これはクラスやメソッドの説明に使用され、Visual Studio Code ではカーソルホバー時に summary の内容を表示してくれます。
コード内ハイパーリンクの作成方法
<see>
タグと cref 属性を使って C# コード内にアクセス可能なハイパーリンクを作成します。
以下のコードでは SampleClassA
クラスの Hoge()
のドキュメントコメントに <see cref="SampleClassB.Fuga">
と記載しています。
これでSampleClassB
クラスの Fuga()
へリンクを作成できます。
public class SampleClassA
{
/// <summary>
/// <see cref="SampleClassB.Fuga">
/// </summary>
void Hoge()
{
// 処理
}
}
public class SampleClassB
{
void Fuga()
{
// 処理
}
}
see cref
で作成したリンクからメソッド定義へ飛ぶことができます。以下の gif では see cref
に記載したリンクから SampleClassB
クラスの Fuga()
へ移動しています。
また、メソッドを参照検索した際にも see cref
で記載したクラスやメソッドが参照結果一覧に表示されます。
複数人でのゲーム開発時に、自分の書いたコードで他の人に留意してほしい事があれば<see>
タグを活用して伝えることもできるかと思います。
参考資料
参考 <see> (C# プログラミング ガイド)Microsoft ドキュメント
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